香川県内進出企業紹介

株式会社ハイレゾ

株式会社ハイレゾは、国内初となるGPUクラウドサービスプロバイダーで、AI開発やディープラーニングに不可欠なGPUを活用したクラウドサービスを提供しています。2024年、中四国初となるGPU専用データセンターを香川県高松市に開設しました。

基本情報

企業名株式会社ハイレゾ
ご担当者様代表取締役 志倉喜幸様
本社東京都新宿区市谷田町3丁目24-1
香川県の立地場所香川県高松市
香川県綾歌郡綾川町 ※2026年春竣工予定
香川県に立地した年2024年
香川県での事業内容GPU専用データセンターの設置

香川県に進出した経緯

香川県に進出したきっかけは、2022年に香川県が実施した企業立地アンケート調査でした。「地方でAI開発用GPUデータセンターの整備を検討したい」と回答したことが契機となり、香川県もデータセンターの誘致に積極的だったため、両者のニーズが一致してプロジェクトが本格的に動き始めました。

さらに、香川県が提供する積極的な支援や、国の「クラウドプログラムの供給確保計画」に基づく補助金の採択が進出を後押ししました。この経済的支援により、進出計画を現実のものとするための基盤が整いました。

そして2024年12月に、高松市に中四国初のGPU専用データセンターを開設することができました。この施設は既存の研究施設を活用しており、天井が高く広い空間がデータセンターに適していたことが決め手となりました。また、2拠点目として綾川町内の廃校を改装し、2026年に同じくGPU専用データセンターを開設する予定です。この施設にはデータセンター機能だけでなく、地域住民が利用できる記念館や交流スペースも設ける計画です。

*GPU(Graphics Processing Unit):画像処理装置として開発されたコンピューターデバイスで、動画編集やAI開発など大量のデータを並行して処理する能力に優れている。

香川県への立地を決断した決め手

香川県を選んだ理由は、地震が少なく災害リスクが低いという点に加え、香川県がAIやデータセンターの誘致に積極的で新しい産業の受け入れに前向きであった点も大きなポイントでした。また、香川県はAI研究の第一人者である東京大学の松尾豊教授の出身地であることもあり、AI分野における知見や取り組みが進んでいる地域でもあります。さらに、自治体からの手厚いサポート体制が整っており、大規模なプロジェクトを進める際に非常に信頼のおけるパートナーとしてご支援いただけることも重要な決定要因となりました。

香川県等からの支援内容

香川県や高松市、綾川町から、多岐にわたるご支援をいただいています。
特徴的なこととしては、香川県が開始した「AI技術活用研究開発加速化支援事業費補助金」によって、GPUを必要とする香川県内の企業が当社のクラウドサービスを活用するという好循環が生まれました。これは全国的に見ても先進的で、地域経済の活性化に寄与する取り組みだと感じています。

地元雇用の促進においても香川県の協力を得て、採用活動をスムーズに進めることができました。地元の人材を積極的に採用することで、地域経済への貢献を果たしただけでなく、IT企業で働きたいという地元の若い世代に新たな雇用の選択肢を提供することにもつながりました。

香川県に立地してよかった点やメリット

香川県への進出は、当社の事業が飛躍的に成長するきっかけとなりました。これまでの規模を大きく超えるプロジェクトに挑戦する機会を得たことで、企業として新たなステージに進むことができました。当社のようなベンチャー企業は、技術力はあるものの、大規模事業に欠かせない法務や資金運用といった点ではまだまだ課題を抱えています。特に、大きなプロジェクトではこれらが重要になるため、香川県による手厚いサポートは大変心強いものでした。

今後のビジョン

私たちはデータセンターを通じて、計算力によるAI産業の発展に貢献することを目指し、今後も新たなデータセンターの設立を計画しています。また、地域住民の方を対象としたプログラミング教室の開催や、自治体との連携による地域職員の研修など、地域活性化に取り組む地元活動等にも積極的に関わっていく予定です。
データセンターは単なるインフラではなく、地方創生や社会課題の解決、そして日本のAI産業の国際的競争力向上を支える「カンフル剤」になると考えています。地域とともに成長しながら、世界と戦える日本のAI基盤を築き上げるため、さらなる挑戦を続けてまいります。

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